3本足のガンちゃんの成長

毎日たくさんの野良犬達と顔を合わせます。

ケガしていないか、お腹空かせていないか、何時間もチェックしながら公園を散策します。

私が日本で犬を飼ってた時、ほとんど動物病院には行きませんでした。私が、全て治療してたのです。

飼ってた犬が、亡くなる前に動物病院へ連れて行った時の事です。10年以上付き合いのある獣医の院長が、「Kaoruさんワンちゃんに注射できますよね?病院まで連れてくるのはワンちゃんにも負担ですから」って言われて、注射セットを渡されました。私の治療は、先生も認めていたんだな、間違っていなかったんだなと思いました。

ジョージアバトゥミの公園で生活する、3本足のガンちゃん。

前足と首に噛まれた傷がありましたが、ほぼ完治して安心しました。

知り合った頃は、尻尾を振る事もなく、人にも犬にも警戒心が強く、いつもお腹を空かせている状態で、栄養状態も悪かったんです。

決まった寝床を持たないので、会えない日もありましたが毎日、何時間も探して、コミュニケーション取っていたら、みるみる表情が豊かになってきました。人間への警戒心も無くなっていきました。

今では、こんなにリラックスしています。

一切人間との関係を断っている野良犬もいます。そういう犬達は山の中で生活しています。人間が住むエリアにいる野良犬達は、人間と共存しないと生きていけません。

ガンちゃんも、人間への警戒心が強かったのは、接し方が分からず、虐待されていたのかもしれません。

昨日は、いつもより永くガンちゃんと過ごして、色々行動を観察しました。興味ある人の所に行って尻尾振ったりするまでになったので安心しました。

1番心配してたのは、犬同士の関係です。ガンちゃんがいるエリアは、1番やんちゃなクロちゃんがいるエリア。そのエリアは、攻撃的な若い犬達が多く、人間にグループで吠えかかったりしているので、心配していました。そのボスがクロちゃんなんです。

私にはとてもフレンドリーですが、御覧の様に体力もあり、賢いです。ボス犬なので、縄張りを守っているような責任感と攻撃性も持っています。

ちなみに海外では、死亡者も多い狂犬病は、致死率100%です。実は、ジョージアでは、年間、何人も犬に噛まれ病院に運ばれています。被害にあった日本人も5人ほどいるそうです。

その心配していたクロちゃんと、ガンちゃんを一緒に遊ばせることに成功しました。昨日は一緒に過ごして、彼らの関係、距離間も、とても良い関係になりました。

見て下さい。あのクロちゃんとガンちゃんが、こうしているんです。

そして、私達だけに、慣れても良くありません。人間と共存するには、人間に、近づき観察して、味方なのか敵なのか、知る事はとても重要な事です。実は昨日、銃撃され亡くなった野良犬がいます。これは、また後日、ブログにします。

私達も、ガンちゃんだけを、かわいがるわけにもいきません。犬達にも嫉妬があり、その事でいじめられるかもしれません。野良犬の世界も尊重しないといけないのです。

この後、クロちゃんとガンちゃんは、じゃれあって走り回り、散歩中の人間に近づいて尻尾振ったりしていました。

私と妻は「もう、役目は終わったね」そう言って、彼らに気づかれないように、その場を離れ、帰りました。嬉しく、少し寂しい夕暮れでした。

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