誰も知らない空挺団の事件

コーカサスの山々は真っ白になり、吹き下ろす風がとても寒いです。

寒いからって、厚着して出かけると、みんな半そで!みたいな、そんなバトゥミです。

実は、日本に帰ろうかって会議を開きました。それだけ毎日事件が起きます。

先日も、レジデンスのデポジット払って無いだろ!なんて因縁付けられ、何度も部屋を訪れるから、「ちゃんと確認しろ、ボケっ!」って日本語で吠えてやりました。家賃支払いに行ったインフォメーションでも、Google翻訳が聞き取れない英語でしゃべりまくるから、呆れてたら、「この日本人、英語理解できないから話になんない!」って逆切れする始末。

ボスの所に乗り込んで、ぶち切れてきましたよ。「言葉は分からないけど、日本人だという事でバカにしてるのはよく分かる!」キャサリンもデスク叩いてましたよ(笑)

会議の結論は、事件続きだけど、日本では味わえないエキサイティングな日々だから、引き続きいよう!という結論になりました。

24時間対応のデスクが、ワイン飲みながらやってるんだから、そりゃ事件も連続する。

事件と言えば、Twitterで、第一空挺団時代のエピソード紹介したら、もっと聞きたいとリクエストが凄いので、少しづつ公開してまいります。

この時期に必ず思い出す事件があります。

空挺時代の私の部屋は8人部屋でした。ボーナス貰った翌日、後輩Eが泣きそうな顔しています。どうしたのか聞くと、鍵のかかったロッカーからボーナス全額消えている。鍵は首にぶら下げている。

犯人は、この部屋にいるかもしれない。事件化されると、部隊全員の正月休暇に支障が出るので、迅速に、秘密裏に片付けなければいけない。

私は、下から3番目の序列でしたが、犯人逮捕に動いたのです。

まずは、一人一人話を聞いていきました。新兵のMが怪しい。

でも、一生懸命無実を主張しました。消灯時間になったので、私はMに自白させるのを諦めた。

翌日、振出しに戻って、最初から調べ直す事にしました。

夜遅くまでMの取り調べした事を、本人に謝っておこうと思った。

私「昨日は遅くまで悪かったな」

M「え?私がやりました」

私「は?・・・え?・・・お前が盗んだの?」

M「そうですけど」

私「けど?・・・はぁぁぁぁぁぁぁ???」

その瞬間、2段ベッドからMを引きずり降ろしてバチっ!ぼこっ!

それを見ていたボーナス全額盗まれた被害者Eが「薫さん止めて下さい!やめて下さい!」って止めに入るから「そんなんだから盗まれんだよ!」って2人並んだ状態で、私にボコすかやられて、今後の事を話し合った。

犯人Mは全額1活返済、辞表は出さず、心を入れ替え任期満了まで勤め上げる。

その言葉通り、Mは任期満了まで問題を起こさず、退職して行きました。

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