タバコをやめて約30年。今ではパイプと葉巻だけです。
ジョージアに来る前に、永年集めたパイプを1本だけ残して、全て処分してきました。
ヨーロッパはパイプ文化なので、日本では買えないシェイプのパイプが沢山あって、安いだろう!そう思って来ましたが、愕然としました。
ジョージアで売っているパイプは、全て中国産の粗悪な物ばかり。
ようやく見つけたと思ったら、ソ連時代の使い古したパイプ。
レストランのテラスで、食後に吸っていると、みんなスターリンと言います。ジョージアでは、パイプ=スターリンのイメージが強いようです。スターリンは、ジョージアのゴリ出身ですからね。
でも、独裁者のイメージがあるスターリンと言われて、あまり気分は良くないですね(笑)
実は、葉巻グッズも全て処分してきました。葉巻を熟成するヒュミドールは、20年以上使った今では手に入らないものばかり。カッターも、今では生産されていない貴重な物もありました。
しかし、葉巻は、パイプよりもはるかにコストがかかります。
私の人生から大好きだった葉巻を消し去ってしまったのです。
キャサリン用は、ジョージア産のバージニア葉100%の無添加たばこ。市販のたばこのように、添加物や燃焼促進剤など一切入れないので、とても美味しいたばこです。ジョージアに来て既に1万本巻いてます。ジョージアの男達にプレゼントしまくってます(笑)
日本から持って来たパイプたばこが、そろそろ無くなるので、軽い気持ちでたばこ農家のおじさんに聞いてみました。
「葉巻を巻きたいんだけど、法律は大丈夫?葉巻用の葉っぱを売ってくれる?」そしたら・・・
「いつでも言ってくれ!最高の葉巻用の葉を用意するよ!」そう言ってくれました。
いつも差し入れしたり、街中でばったり会って握手したり、信頼関係を築いていて本当に良かったです。何よりも滞在する外国人が、毎回1㎏以上買いに来る事なんて、まず無いでしょうね。
それで仕入れてきた最高級の葉がこちらです。
農家のおじさんも忙しいから細かいリクエストはしません。
だから、何度も何度も仕分けして、表に巻くラッパーだけは、上のように最高級の葉を選別します。
中に巻くフィラーとバインダー用は更に選別します。
選別して、茎の部分を丁寧に取り除きます。
葉巻が高価なのは仕方ないですね。本当に手間と時間がかかります。そして、巻くのも技術が必要です。葉巻工場などで体験した事が有るので、私も巻けますが、普通は、まず、巻く事すらできないでしょう。
世界中で、最も愛される葉巻のサイズは、ロブストサイズです。
しかし、吸いきるのに1時間ほどかかるので、私は、色んなサイズを巻きます。空いてる時間に合わせて葉巻を選ぶのです。
葉巻の産地は、世界中にありますが、上品な味わいのバージニア葉100%の葉巻は、どこにもありません。私だけのオリジナルです。
このサイズは、食後に、20分で吸えるショートロブスト。
まるでクロワッサンのような美しい葉巻。ゴールドに輝く葉はバージニア独特の輝きです。
もう、吸う事は無いと思ってた葉巻。葉巻生産国としては無名のジョージアで、最高級の葉巻を自分で巻く事になるとは夢にも思っていませんでした。