嵐が明け、雲一つない青空が、広がりました。

久しぶりにバスでローカルマーケットにお出かけ。
バトゥミのバスは、半数がボロボロのソ連製、半数が、いすゞです。日本のいすゞではありません。トルコいすゞ。
新しいいすゞでもこんな感じ。何番か読めない(笑)

バラックが立ち並ぶ、歴史あるローカルマーケット。
地元民が多く、私達のような外国人はあまり見かけません。
値段表記はほとんど無く、交渉して購入しなければいけません。
ぼったくりなんか当たり前。外国人価格がまかり通っています。
もちろん英語なんか通じません。
翻訳使っても読み書き苦手な人も多いです。
ジョージア語かロシア語しか通じない市場は刺激的ですよ~(笑)

以前、ここでぼったくりに会いました。
小さいニンジン2本の値段聞いたら2ラリ(約100円)
その時の記事は⇒こちら
やられっぱなしもモヤモヤするので、ちょっとドッキリを考えました。
市場に行くと、いつもの野菜売り場に、オヤジがいました。
握手して挨拶。
スーパーで買ってきた差し入れのペプシを渡しました。
いや、あんたから貰うわけいかないよみたいな感じで断るオヤジ。
いやいや~遠慮せんで受け取って!って言うと、胸に手を当て、ありがとうって受け取ってくれた。
その瞬間、私は眉間にしわを寄せ、厳しい顔して「サーミラリ!」
サーミは数字の3。ラリ高が続き、今では約54円。小さいペプシ1本約160円だ!
オヤジの反応は・・・
顔をこわばらせ、完全に固まった。
私は繰り返した「サーミラリ!」
3回言った後、右手をオヤジの前に出した。
「サーミラリ、金くれ!」
オヤジ、ぽっかー----ん!
こんな顔でした。

しばらく沈黙が続いた後、私が「嘘だよ!サチュカリ(ジョージア語でプレゼント)サチュカリ!」と言ったら、ようやく理解できたみたい。
オヤジ大爆笑!!
図太い声で大笑いするから、市場中に響き渡る。
それを聞いて、売り場の人達も笑って見ている。
ようやくオヤジがいつもの顔になった。

見て、このオヤジの顔(笑)私は笑い過ぎて涙出てる。
オヤジやられた感満載。
どっきり仕掛けられたのが嬉しかったのか、キャサリンのバックに、フルーツどんどん入れてる。
そのうち、オレンジが転がって、それをオヤジとキャサリンで追いかけていった。もうマンガ。
転がって行ったその先で、ジョージア人のおじいちゃんが足でオレンジ止めてくれた(笑)
この後、レモンを3個買ったら、お金いらないって言うから、あんたも商売なんだから、それはだめ!受け取ってって言うと、1ラリしか請求しなかった。
市場の中央にあるオヤジの野菜売り場。
彼が笑うと、周りの店の人達も笑い出す。
たぶん、この市場の顔役、Boss的存在。
地元の人も一目置く、怖い存在の、そのオヤジにドッキリを仕掛けた(笑)