村のスーパーマーケット

私が子供の頃、家の数軒先にあった、品川商店。
店で売ってる物は、お菓子から生活雑貨、総菜まであった。
今考えると、その総菜は、おばちゃんの食卓の残り物だったのだろう。
コロッケも、べちゃっとしていた。
ある時、パンにカビが生えていたので、おばちゃんに言うと、「どれ、かしなさい」と私の手からパンを奪い取り、カビの部分だけ取り除き、私に返してくれた。そんな優しいおばちゃんだった(笑)
今滞在している、ジョージアとトルコ国境の村、ゴニオで唯一の個人商店がある。
それがまさに、私の実家近くの品川商店みたいな店!

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いつもは右のおばちゃん、店主一人で切り盛りしている。
左のおばちゃんは、たまに手伝いに来ているようだ。
品川商店のおばちゃんは、お菓子を買うと、「これとこれを足してぇ~」って計算を教えてくれた。
村のおばちゃんは、同じ商品を複数買うと「えるてぃ~、お~り、さ~み」とジョージア語の数え方を教えてくれる。
商品に値札はない。
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基本、商品に直接マジックで、殴り書きだ。
間口も狭く、初めて入る時は、なかなか勇気がいる。
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そして、商品のほとんどが、日本では見た事無い物ばかり。
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買うのも勇気がいる商品が、狭い店内に詰め込まれている。
商品のほとんどは、トルコ語か、ロシア語がほとんど。
そしてわずかにジョージア語の商品達。
村で採れたフルーツは、店先に無造作に置かれ、それがとても美味しい。
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週替わりみたいな商品もある。
これは、鮭ハラスを、ひまわり油で漬けてある。
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海は近いけど、日本みたいな鮮度は期待しない方が良い。
そして、1番気になるのは、塩分濃度。
添加物をあまり使用しないジョージアの食品は、保存食が多く、そのほとんどは、か~なりショッパイ!
手造りの燻製も、たまに販売している。
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量り売りで売っているが、結構大きい骨がついていたので、損した気分になった。
外した骨は、スープにして、無駄にせず頂き、最後は親友ジョシーにあげた。
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凄い喜んでくれた(笑)
日本にいる時に、燻製を作ってたので、懐かしいが、これもかなりショッパイので、色々な料理に活用している。
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先日も買い出しに行ったら、村のお婆ちゃんが、店内の椅子に腰掛け、お茶してた。
すると、私のそばに来て、冷蔵庫の物を指さして熱弁している。
年配者のほとんどは、旧ソ連時代を生き抜いた人なので、普段はロシア語を話す人が多い。
もちろん、まったく分からない。
店主のおばちゃんが通訳に来た。
ジョージア語の通訳なので、もちろん、まっっった~く分からない(笑)
アプリを使えば何とかなる。あま~~~~い!
村では、文字を打ってくれる人は、皆無。
マイクに話しかけてもらっても、長く話し続けたり、横の知り合いが乱入し、マシンガンのように話しかけたりする事が頻繁にあり、まったく翻訳アプリは役に立たない。
でも、おばちゃんは、ジェスチャーが得意だ。
乳絞りのしぐさを繰り返す。
搾りたての牛乳で、作ったヨーグルト、そう理解するのに時間はかからなかった。
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マツォーニと呼ばれる、ジョージアヨーグルト。
スーパーで売っているものは、あまり好きではないが、これは本当に美味しい!
村で採れた、クルミとアーモンドを添えた、朝食は何とも言えない優しい、そして、贅沢な気持ちになる。
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